APモードとRTモードの違いを徹底解説｜初心者でも分かる使い分けガイド

---

APモードとRTモードの基本をおさえる

APモードとは Access Point の略です。すでにあるネットワークに無線機能を追加する役割で、ルーターとしての機能を抑え、 無線だけを提供 します。家庭ではこのモードを使って既存のルーターと同じネットワークに新しい無線のアクセスポイントを追加するのが基本です。APモードを選ぶとWANポートは使わず、インターネット接続の共有はメインルーターに任せます。

この方式の利点は DHCP サーバーの競合を避けられる点と、管理を一本化できる点です。

RTモードは通常 Router Mode の略で、ルーターとして機能します。DHCPサーバーと NATを自分の機器が担当し、WANからのインターネット接続を自分のネットワークとして配布します。RTモードは自分のネットワークを「作る」立場になるため、設定項目が多くなりがちですが、単独でインターネットを共有できる大きな強みがあります。

両モードの「本質的な違い」は大きく三つです。DHCPサーバーの有効/無効、NATの有無、WAN接続の取り扱いです。APモードでは DHCP は基本的に無効にしてメインルーターに任せ、NAT もオフです。RTモードでは DHCP と NAT が有効となり、WAN側の設定が必要になります。これを理解すると混乱が減り、設定ミスを防げます。

使い分けの実例を挙げると、リビングに追加の無線を置いて既存のネットワークを拡張したいときはAPモードが適しています。反対に自分の部屋に独立した小さなネットワークを作りたい、あるいはオフィスで別セグメントを作りセキュリティを強化したい場合はRTモードが向いています。目的に合わせてモードを選び、設定を正しく行うことがネットワークの安定につながります。

APモードとRTモードの違いを表で比較

<table>項目APモードRTモードDHCP無効有効NAT無効有効WAN接続不要必要主な用途拡張・同一ネットワーク独立したネットワーク作成

実践的な設定手順と注意点

設定をはじめる前に、使用している機器の取扱説明書で モード切替の手順 を確認してください。初期設定での不整合を避けるため、まずはネットワークの現状を把握することが大切です。APモードにする場合は IP アドレスを固定して機器をネットワークの同一セグメントに置き、DHCPレンジをオフにします。ルーター側の DHCP と競合しないよう、AP 側の IP アドレスはメインルーターの DHCP 範囲外の値に設定すると安全です。

RTモードにする場合は WAN の接続方法を決めます。通常は DHCP または PPPoE など、インターネット回線業者の設定に合わせます。LAN 側のサブネットや DHCP レンジを設定し、WPA2/WPA3 などのセキュリティ設定を強化します。設定後は WiFi 名称とパスワードを家族全員で共有して、接続がスムーズかどうかを確認してください。初期状態でのセキュリティはとても大事です。公開 WiFi のような公開環境では必ず強力なパスワードを設定しましょう。

設定を終えたら必ず動作確認をします。スマホやパソコンを接続して、インターネットにアクセスできるか、同じネットワーク内のプリンタやサーバーが見えるかをチェックしてください。もし繋がらない場合は、IP アドレスの競合、 DHCP 座の設定ミス、WAN 側の接続不良などを再点検します。根本の原因を見つけ、適切に修正すれば、どちらのモードでも快適にネットワークを運用できます。

ピックアップ解説

APモードの小ネタ

\n

友達と家のネット環境を話しているとき、APモードとRTモードの違いに話題が移りました。APモードは既存のネットワークの上に新しい無線の入口を作る役割で、部屋ごとに別々のゾーンを作りやすい点が魅力です。RTモードは自分自身がネットワークの主役になる生き方。DHCPやNATを自分が管理するので、設定を間違えると全体が止まってしまう緊張感があります。私はこうまとめました。「APは拡張、RTは自作の道具箱」と。これぞ実用の柔軟性だと思います。

\n

---